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2021年上半期の不動産市況の動向は?購入を決める際のタイミングと注意点

2021年現在、昨年、世界中で発生した新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、日本経済が大きなダメージを負ったことで「不動産業界もまだ回復していないのではないか」と言った不安視する声が絶えません。しかも、2021年6月時点でもまだ収束の兆しが見えないどころか、各地域では緊急事態宣言が幾度となく発令される状況が続いているため、不動産投資を検討している方の中には迷っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、本当に不動産市況は回復していなのでしょうか? 

不動産投資を検討するためには、正確な現状をつかんでおくことが重要です。 

そのため、この記事では2021年上半期の不動産市況の動向やこれから不動産購入を決める際のタイミングについて詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。 

首都圏の不動産市況の2021年上半期の動向

2021年上半期の首都圏における不動産市況は、全体的に成約件数や価格などが上昇傾向に向かっています。昨年に発生した新型コロナウィルスのダメージを受けた反動や国が打ち出した金融緩和政策などが良い影響を与えていることが主な理由です。 

ここでは、2021年上半期の首都圏における中古マンションや戸建て市況について、それぞれ詳しく解説していきます。 

中古マンション価格は前年同月と比較して上昇傾向にある

2021年上半期の首都圏における中古マンションの価格は、昨年5月以降大きな減少を見せる事なく上昇傾向です。 

まずは、下記のグラフをご覧ください。こちらは、東日本不動産流通機構が公表した「Market Watch」の1月〜4月までのデーターを基に成約価格と前年同月比をまとめたものです。  

参考:「Market Watch 2021年1〜4月度」、「Market Watch3月度」 

http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/MW_202103data.pdf) 

 

2020年5月以降、首都圏における中古マンションの平均価格は一時的に価格が減少している時期もありますが、全体的には増加傾向です。さらに、2020年6月以降はどの月を見ても前年同月よりも高い価格を推移しており、直近の2021年4月では前年よりも19.5%も高い3,826万円を記録していることが分かります。 

首都圏における中古マンションの成約㎡の単価

当然ですが、首都圏における中古マンションの㎡の単価も価格と同様に安定して上昇傾向です。 

まずは、下記の表をご覧ください。東日本不動産流通機構が公表した「Market Watch4月分」内の「首都圏 中古マンション㎡単価の推移」を表にまとめたものです。 

引用:「Market Watch 2021年4月度」 

2020年4月以降、首都圏における中古マンションの在庫㎡単価は一度も減少を見せることなく12ヶ月連続で前年同月を上回る価格を記録していました。さらに直近の2021年4月では、前年同月よりも+16.1%も高い59.10万円/㎡を記録していることから、昨今の新型コロナウィルスの影響から回復に向かっていることが推察できます。 

首都圏地域別中古マンションの成約㎡単価

次に、より具体的に首都圏における地域別の中古マンションがどのように変化したのかについて、㎡単価の動向を確認していきます。 下記の表は、東京都や埼玉県、千葉県や神奈川県の㎡単価を表にまとめたものです。 

引用:「Market Watch 2021年4月度」 

 

上記の表を見ると、2021年4月時点ですべての地域が前年同月を上回る結果となっています。特に東京都区部エリアは前年同月より+16.7%、同じ都内の多摩エリアでも同様に2桁台となる+10.9%を記録しており、2021年2月以降大幅に価格が上昇傾向です。 

このことから、どの地域でも中古マンションの需要が高まっていることが推察できます。 

首都圏の中古戸建て住宅の価格は上昇傾向

中古マンションと同様に、2021年上半期の首都圏における中古戸建て住宅の価格も上昇傾向です。 

まずは、下記のグラフをご覧ください。こちらは、首都圏の中古戸建て住宅の価格をグラフにまとめたものです。 

引用:「Market Watch 2021年4月度」 

 

上記のグラフを見ると、2019年12月をピークに2020年5月まで中古戸建て住宅の価格は大幅に減少していました。 

しかし、2020年5月を機に一時緊急事態宣言が解除された影響もあり、徐々に価格が回復し直近の2021年4月には+24.8%と前年同月を大幅に上回る結果となっています。 

 

また、不動産に関するデーターを公表している「東京カンテイ」が公表した「2021年5月 首都圏の中古一戸建て平均価格」の資料を見ると、2021年5月の中古戸建て物件の平均価格は前月比の+0.5%の3,261万円を記録している状況です。4ヶ月連続で前月比を上回る価格を推移しているため、2021年下半期もその勢いを維持していくことが期待できます。 

首都圏地域別の中古戸建て住宅の成約価格

2021年4月時点で、首都圏における中古戸建て住宅の価格は大幅に上昇していることが分かりましたが、具体的にどの地域が大きく変動したのかを確認していきます。 

下記の表は、東京カンテイが公表した「主要都市圏月別中古一戸建て供給動向」を東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に分けて表にまとめたものです。 

引用:東京カンテイ 

https://www.kantei.ne.jp/report/single_family/899) 

 

東京都は2021年5月時点で前月比に比べて-1.2%の5,177万円に下落していますが、他の地域は安定して上昇傾向です。中でも神奈川県は3ヶ月ぶりに+5.0%の3,389万円を記録しており、千葉県でも+0.1%の2,415万円と4ヶ月連続で前月比を上回る良い結果となっています。 

首都圏の新築一戸建て住宅は2ヶ月連続で下落

首都圏における新築一戸建て住宅は、2021年5月時点で2ヶ月連続となる下落が続いています。 

まずは、下記の表をご覧ください。こちらは、2021年3月〜5月までの首都圏の新築一戸建て住宅の価格や前月比を表にまとめたものです。 

引用:東京カンテイ 

https://www.kantei.ne.jp/report/single_family/898) 

 

2021年5月時点の首都圏の新築戸建て住宅の平均価格は、前月比-1.2%の3,673万円と同年の3月以降価格が減少している状況です。 

その理由は、同年5月25日に東京都で3度目となる緊急事態宣言が発令されたことや2度も宣言の期間を延長されたことが原因だと考えられます。 

不動産を購入しても問題ない時期なのか?

新型コロナウィルスの収束の兆しが見えず、首都圏を中心としたまん延防止等重点措置などが続いているため、この時期に不動産を購入しても問題ないのか不安を感じる方も少なくありません。 

そのため、ここでは2021年下半期の不動産購入のタイミングについて、上半期のデータを踏まえて解説していきます。 

中古物件を希望しているのであれば早めに購入を検討する

中古物件の購入を検討しているのであれば、早めに決断することをおすすめします。中古物件の購入ニーズが増加しており、物件の在庫数が減少している状況となっているためです。 

近年の中古物件は、デザイン性や機能性の高いリノベーションが施されているため、新築物件とあまり変わらない室内環境で販売されています。このため、新築物件にこだわる方が少なくなってきており、今後さらに需要が高まり供給が追いつかない状況に陥る可能性が高いです。 

低金利が継続していることで購入資金を調達しやすい

2021年現在、日本では2013年から導入された金融緩和政策により低金利が続いており、不動産の購入資金を調達しやすい状況にあります。日本銀行総裁によって金融緩和継続が宣言されており、まだまだ低金利状態は継続する可能性が高いためです。 

このように、低金利の状況であれば不動産購入資金の調達にかかる金利負担が軽減されるため、まとまった自己資金を用意しなくても不動産投資を開始しやすくなります。 

金融機関の状況が安定している

2008年に起きたリーマンショック時と同様に、2020年に発生した新型コロナウィルスの影響を受けることが懸念されていましたが、財政出動や金融緩和などの政策により、金融機関は豊富な資産を有しています。 

しかし、2021年6月現時点では不動産購入資金の融資を受けやすいと言った状況となっていますが、新型コロナウィルスの収束の兆しが見えないことで今後大きなダメージを受ける可能性があるのも事実です。したがって、銀行から融資を受けるのであれば、金融機関が豊富な資産を有している今がチャンスだと言えます。 

正式にオリンピックが開催すれば、より不動産価値が高まることを期待できる

2021年6月現在、東京オリンピックが正式に開催出来るのかは未定ですが、仮に開催が決定したら不動産需要が高まることが期待できます。オリンピックという世界的なイベントが開催することで、大規模な再開発事業によるインフラ整備が進展したり、需要の高い商業施設が建設されることで不動産価値にも良い影響を与えるためです。 

ただし、オリンピック終了後は経済成長率が下がりやすいといった傾向があるため、不動産価値が暴落するのではないかと懸念する声も少なくありません。実際に、北京やアテネ、シドニーなどで開催された国では経済成長が下がったという事実があるためです。 

とはいえ、今回の東京オリンピックは不動産価値への影響がほとんどなかったロンドンオリンピックの開催と状況が似ているため、暴落はないだろうと予測する専門家も多くいます。これらの要素を鑑みると、東京オリンピックが問題なく開催すれば、不動産価値の上昇に拍車をかけることが期待できそうです。 

コロナショックによる影響も考慮して購入を検討する

前述した通り、新型コロナウィルス感染拡大の収束の兆しが見えない状況が続いているため、今後も長期的にこの状態が続くようであれば、職を失う人が増加し不動産需要が減少することが懸念されます。 

そのため、不動産購入を検討する際は、これらのリスクを踏まえたうえで入念に計画を練ることが重要です。リスクを考慮して計画を立てることで、実際にそのような状況に陥ったとしても被害を軽減することができるうえに、早急に対策を講じる事ができます。 

2021年下半期に不動産を購入する際の注意点

2021年下半期に不動産を購入するのであれば、以下の3点に注意する必要があります。 

・今後価値が下がる可能性も考慮して購入を決める 

・新築物件の値下がりは期待できない 

・予測情報を過信しない 

重要な内容となるため、それぞれ詳しく解説していきます。 

今後価値が下がる可能性も考慮して購入を決める

これから不動産購入を検討するのであれば、今後その不動産価値が下がる可能性も考慮して購入を決めることが重要となります。2021年5月時点で、中古不動産の価格は前年と比較して大幅に回復に向かっていますが、まだまだ新型コロナウィルスの感染拡大は深刻な状況が続いているため、いつ不動産市場の縮小を招いてもおかしくない状態であるためです。 

このため、不動産投資を開始するのであれば、常に不動産価値や経済の動向に注視しておくようにして下さい。 

新築物件の値下がりは期待できない

2021年現在、新築物件の大きな値崩れを期待することはできません。新型コロナウィルスの影響を受けて、国が金融緩和政策などを打ち出したことで金融システムは破錠しておらず、不動産投資家は融資を受けやすい傾向にあるためです。 

ただし、必ずしも全ての新築物件において値崩れが起きない訳ではありません。一般的に新築物件とは「施工1年以内の物件」を指しており、その期間内に購入者が見つからないと「新古物件」として価格を下げて販売するケースもあるためです。さらに、施工から2年以上が経過すると「中古物件」扱いとなり価格がさらに下がるため、そこまで待てば新築物件の価格が下がる可能性があります。 

しかし、2年以上も新築物件の価格が下がるのを待つのであれば、人気の高いエリアの中古物件を購入した方が賢明です。 

 

予測情報を過信しない

ネット上には、様々な不動産価格の予測情報が公開されていますが、全ての情報を鵜呑みにしてはいけません。どんなに不動産に関する豊富な知識を持っているプロであっても、未来を正確に予測することは不可能であるためです。 

 

そのため、不動産を購入する際は、価格予想だけでなく実際の成約価格などの最新データに基づいて常に分析を行う必要があります。 

 

まとめ

2021年上半期の不動産市況は、前年の新型コロナウィルスの影響を受けた反動や金融緩和などの政策により、中古マンション・中古戸建て共に大幅に価格が上昇している結果となりました。 

中でも中古マンションは成約価格や㎡価格共に安定して上昇傾向にあるため、現時点で大きな下落が起きる兆しはほとんどありません。それどころか、近年では戸建てよりもマンションの需要が高い傾向にあるため、今後も安定して価格が上昇していくことを期待できます。 

このため、2021年下半期に不動産購入を検討するのであれば、中古マンションの購入がおすすめです。物件価格は上昇傾向にありますが、2021年現在でも低金利状態が続いているため融資を受けやすく、まとまった費用を用意せずに購入資金を用意することができます。 

ちなみに、まだまだ低金利状態が継続することが予測されているとはいえ、いつまでこの状況が続くかは分かりません。経済が良い方向に向かえば低金利が終わりを迎える可能性も十分に考えられます。 

したがって、融資を受けて不動産投資を始めるのであれば、金利が低い今のうちに開始するようにしてください。金利が上がってしまっては、不動産投資を始める大きな利点のひとつが無くなってしまいます。 

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